【アニメ制作進行】「車の運転」はキツイし辛いので覚悟した方がいいよ
アニメ制作進行業務にとって切っても切り離せない車の運転(普通運転免許が無ければ始まらない)
制作進行は常に睡眠不足と戦い不眠不休の居眠り運転覚悟で深夜、早朝の都内を駆け巡っています(時には県外も…)
仕事中に車を1台廃車にしてしまった経験を思い出したのでアニメ制作進行時代の辛い思い出をつらつらと書きます。
もう正直車の運転は仕事・プライベート含めてしたくないし良く生きてたなぁとゾッとしてます。
就職を目指す方向で考えている人は頑張ってね…
赤信号で寝る事が多々あった
徹夜明け1日目の運転は日常生活含めてまぁ何とかなりますが勝負は2日目〜の徹夜明け(2徹)で2徹すると日常生活に置いても支障が出るレベルで睡眠不足によって引き起こされた症状はコチラ
- 空腹感も薄れてご飯の味が分からない(味覚が可笑しくなって何を食べても味が薄いか感じない)
- 記憶力低下:人の話を聞いても覚えられないし話の内容が理解出来ない(この状態の時に怒られても何も感じない)
- 同じ事を何度も繰り返す(エクセルに何度も同じ数字を打ち込んでしまったり…)
- 鳴っても無い電話の音が聴こえるなど幻聴に悩む
- 些細な事で怒りやすくなる(制作進行あるあるとして理解はしてくれてましたが周りに迷惑を掛けました)
などなどデスクワークもままならず仕事にならん状態な上に車の運転業務もこなさないとダメなのが制作進行の1番辛いポイントで現役の時は命削って仕事してる感覚がありました。
話をタイトルに戻ると新青梅街道で赤信号から青信号に変わる1分程の短い間に寝てしまいクラクションで起こされたり前の車が停止の為ブレーキを掛けても直ぐに反応出来ずに直前で急ブレーキを掛けてしまったりなど命の危機を感じる場面に何度も遭遇しました。
新青梅街道なんかでスピード出して居眠り運転で事故ったら確実に死んでましたね…
人を轢いたり怪我をさせなかっただけでも個人的に奇跡だと思ってます。
他社の進行車を見ると頑張れる気がする…
余談ですが、うちが勤めていたアニメ制作会社は進行車に会社名は入ってなかったのですが他社(サンライズ、J.C.STAFF、旭プロ)などは車体に名前が入っていたので深夜や早朝に青梅街道などで信号待ち中に並ぶと心の中で「お疲れ様です…」と声を掛けたりしています笑
多分向こうは気付いて無いです。
会社や作っている作品は違えど妙な連帯感を感じてしまうのはアニメ制作進行の中でもあるあるでは無いでしょうか?
延々と他社の進行車と一緒に走った結果、目的地が同じアニメーターやスタジオの時がたまにあって面白いです。
コンビニの駐車場で他社がバッテリー切れを起こしてた場面に遭遇してブースターケーブルを繋いで上げて助けた事も…
辛いの限度を超えている
もう辞めてしまったので言いますが「やりがいは感じるけど、そんじゃそこらのブラック企業も裸足で逃げ出すレベルでアニメの制作進行は辛い職です」
ブラック企業大賞への入賞は余裕ですね笑
グループ&親会社含めて大きな会社でしたが制作進行の労働時間が400時間を超えても「裁量労働制」を盾に現状を改善しようともしませんでした。
その割には親会社の「◯◯グループが社会にお約束する労働環境改善の為の3つの誓い」など綺麗事を吐いてたのにはムカつきましたね。
話が大きくズレてしまいましたが今回はこの位で…愚痴になってしまった。
おわり ツィッターID(@mitemonokau)