看護学校選びは国試合格率100%ではなく退学と留年率を目安に
オープンスクールを手伝ってると看護師を目指す現役高校生や社会人から「この学校の国試合格率はどれくらいですか?あと校風は?」という質問が良く聞かれます。
今年は100%なので「生徒同士仲が良く100%ですよ」と答えますが先生から「受験希望者の気を削ぐような回答をしない事」と口止めを受けてる為、ホントの内情は隠してました。
学校選びを国試合格率だけで選ぶと後悔するかも?という記事。
国試受験者が40人はたまた20人でも合格すれば100%
単純に考えると当たり前の事なんですが、国試を受ける受験者が40人いて全員合格すれば100%です。
一方で退学や留年でクラスの生徒数が減り、20人しか受験出来なくても全員合格すれば学校は合格率100%と謳えます。
どの位の人数が受験し100%なのかが一番大事なのに多くの看護学校のHPやパンフレットには「国試100%合格!」としか書いてません(筆者の学校もです)
なので「受験者◯◯名に対し全員合格」まで書かれてないと国試100%の謳い文句は信用してはダメだと思っています。
国試合格率100%でも学校を去る生徒は多数
筆者の通う学校は合格率100%を維持するため、学校側が設けた学力水準に満たない生徒を切ってる結果、退学率と留年率が全国平均値と比べかなり高く、学期ごとに生徒が必ず学校を去る状況で恐怖してます。
また学校に在籍してても国試合格に不安がある生徒は受験自体させてくれず…
そんな内情で国試合格率100%を謳ってるのでオープンスクールで質問してくる方への返答がとても心苦しい。
入学してしまったので卒業目指し頑張ってますが、他校生徒との情報共有で校風などを教えてもらい「看護師になる為の国家試験に合格する事が最終目標だから素行が悪いとかじゃない限り退学はまず無いよ」と言われた際は、あまりにも校風が違うので驚きました。
学校が違えば生徒の扱いは全然違うのね…
現役生徒にツッコんだ質問をしてもいいかも
質問者からの「校風、学校生活、国試」という質問に対し、SNSにさえ書かれなければ、本当の事を言っても良いかなと生徒側の立場として思ってます。
回答を信じて入学しショックを受けられても嫌ですし…顔も合わせられません。
先生に口うるさく「受験したいと思わせましょう!」と言うので控えましたが…
「合格率100%です」という回答では罪悪感があったので、少し本音を含め「色々な選択肢がある中でこの学校を最優先しない方が良いかも」と小声で回答をした事もありました。
察してくれたのか「最終手段にします笑」と言ってくれたのが印象的でした。
オープンスクールに行って現役生と話せる場があり、生徒にツッコんだ質問ができる雰囲気だったら絶対聞いた方が良いかも?
退学と留年率は流石にホームページには書いてないけど在籍生徒は絶対知ってるから。